ノイバラ

分類体系バラ科バラ属
原産地北海道〜九州の河原や原野、林縁
開花時期5〜6月 頃
* * * * * 特徴 * * * * *
高さ2mほどになる。茎は枝分かれし、直立するが、ほかのものに寄りかかってはい登ることも多い。
樹皮は黒紫色。新枝は緑色。托葉の基部に、対になった鋭い刺がある。
葉は互生。長さ10cmほどの奇数羽状複葉。葉軸には軟毛と小さな刺がある。
小葉は3〜4対、長さ2〜5cmの卵形または長楕円形。頂小葉は側小葉より少し大きい。
ふちには鋭い鋸歯がある。
表面にはしわがあり、光沢はない。裏面には軟毛が生える。葉柄は長さ約1.5cm。
托葉は葉柄に合着し、ふちはクシの歯状に深く切れ込み、先端は腺になる。
腺毛もまじる。枝先の円錐花序に、芳香のある白い花を多数つける。
花は直径約2cm。花弁は倒卵形で、ふつう5個。雄しべは多数。雌しべは無毛。
花柱はゆるやかに合着して柱状になり、花ののどの部分からつきでる。
萼筒は壺状で、萼片は広披針形。萼、小花柄、花序の軸には軟毛と腺毛が生える。
苞は早落性。果実のように見えるのは偽果で、萼筒が肥大して液果状になったもの。
直径6〜9mmの卵球形で、9〜11月に赤く熟す。
中には長さ3〜4mmのそう果が5〜12個入っている。完熟した果実は甘くて香りがよい。 冬芽は、長さ2.5mmほどの三角状。

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