分類体系 | キク科 アザミ属 |
原産地 | 日本固有種 |
開花時期 | 8-10月 頃 |
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地の草原や日当たりのいい斜面に生える。 草丈は60センチから100センチくらいになる。 茎は真っ直ぐに伸び、上部で枝分かれをする。 根際から生える葉は花期にも残り、羽状に深く裂ける。 茎につく葉は上部ほど小さく、つけ根では茎を抱く。 開花時期は8月から10月である。 頭花は紅紫色で、枝の先に直立してつく。 頭花は小さな筒状花の集合体である。 筒状花は両性花で雄しべと雌しべをもつ。 花の先にある針のような棒が雄しべである。 先が枝分かれしているのが雌しべの花柱である。 花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。 名前のよく似た野薊(ノアザミ)との違いは、野薊(ノアザミ)のほうが開花時期が早く5月から8月である。 また、野薊(ノアザミ)は頭花のつけ根にある総苞がふくれて粘着する。 野原薊(ノハラアザミ)のほうは総包片が短い針状になり、やや反り返る。 なお、全草を生薬で小薊(しょうけい)といい、強壮、利尿、止血、消腫の薬効がある。 |