ノハラアザミ

分類体系キク科 アザミ属
原産地日本固有種
開花時期8-10月 頃
* * * * * 特徴 * * * * *
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地の草原や日当たりのいい斜面に生える。
草丈は60センチから100センチくらいになる。
茎は真っ直ぐに伸び、上部で枝分かれをする。
根際から生える葉は花期にも残り、羽状に深く裂ける。
茎につく葉は上部ほど小さく、つけ根では茎を抱く。
開花時期は8月から10月である。
頭花は紅紫色で、枝の先に直立してつく。
頭花は小さな筒状花の集合体である。
筒状花は両性花で雄しべと雌しべをもつ。
花の先にある針のような棒が雄しべである。
先が枝分かれしているのが雌しべの花柱である。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
名前のよく似た野薊(ノアザミ)との違いは、野薊(ノアザミ)のほうが開花時期が早く5月から8月である。
また、野薊(ノアザミ)は頭花のつけ根にある総苞がふくれて粘着する。
野原薊(ノハラアザミ)のほうは総包片が短い針状になり、やや反り返る。
なお、全草を生薬で小薊(しょうけい)といい、強壮、利尿、止血、消腫の薬効がある。
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