ミズアオイ

分類体系ミズアオイ科 ミズアオイ属
原産地北海道から九州、朝鮮・中国
開花時期
* * * * * 特徴 * * * * *
古名をナギといい、葉を食べたという。
昔は水田や沼地、池、河川の下流域などに広く生育していたのであろう。
現在は除草剤や基盤整備、河川の性質の変化などによって激減しており、
環境省RDBでは絶滅危惧U類に、岡山県RDBでは絶滅危惧種に指定されている。
  草丈は20〜50cmで柔らかい。葉は5〜25cmの葉柄があり、根生葉のものは長い。
葉の形は心形でつやがある。9月から10月にかけ、茎を伸ばして先端に花序を形成する。花は青紫色で美しく、直径2.5〜3cmで1日花。花被片は6枚で、
内花被片は外花被片に比べて幅が広い。雄しべは6本で、その内5本の葯は黄色。
残りの1本は下側に垂れて紫色。
雌しべは1本で下側に曲がり、紫色の雄しべと反対側の位置にある。
  1年草の種子は、少なくとも一部は簡単には発芽せず、
土の中で埋土集団(シードバンク)を形成することが多い。
ミズアオイもそのような性格があり、いったんは姿が見えなくなっても、
生育していた場所の土壌を耕したりすると、再生することが知られている。
沼地のような立地は変化が激しく、ヨシのような背丈の高い植物が繁茂すると
ミズアオイのような背丈の低い1年草は生育が困難になる。

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