ダルマヒオウギ

分類体系アヤメ科
原産地
開花時期6〜9月 頃
* * * * * 特徴 * * * * *
ヒオウギは、日本にも自生しているやや大型の夏咲き宿根草です。
厚みのある剣状の葉が何枚も重なり合い、扇を広げたように見えることから、
この名前で呼ばれます。
力強く端正な草姿で、古くから庭植えや生け花材料として親しまれてきました。
 主に栽培されているのは草丈が低く、ヒオウギの変種とされるダルマヒオウギで、
茎葉が反り返るように湾曲する生け花向きのものなど、いくつかの品種や
系統があります。
花は一日花ですが、次々と咲き続けます。
花後に袋状の大きなさやができ、熟すと割れて、中から5mmくらいの黒いタネが
出てきます。
タネはしばらく落ちずに残るため、ユニークな花材として利用されています。
ヒオウギは東アジア原産の1属1種の植物で、北アメリカでは帰化植物として
野生化しているところもあり、「ブラックベリー・リリー」と呼ばれます。
ヒオウギとイリス・ディコトマ(Iris dichotoma)との交配種にパルダンカンダ
(× Pardancanda)があり、「キャンディ・リリー」とも呼ばれ、花色が豊富です。
ダルマヒオウギとの交配種も育成されています。
一般的な流通では品種名のないものが多く、ヒオウギ、またはダルマヒオウギの
名前で出回ります。
斑入り葉品種もありますが、性質は弱く、ややつくりにくくなります。

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