分類体系 | アケビ科の蔓性 落葉 低木 |
原産地 | 日本 |
開花時期 | 4 - 5月 頃 |
落葉性,つる性,生け垣向き,耐寒性が強い 茎は蔓になって他物に巻き付き、古くなると木質化する。 葉は5つの楕円形の小葉が掌状につく複葉で、互生する。 木は雌雄同株であるが雌雄異花で淡紫色。 花被は3枚で、雄花の中央部には6本の雄しべがミカンの房状に、 雌花の中央部にはバナナの果実のような6 〜9本の雌しべが放射状につく。 雌花の柱頭(先端部)には、甘みを持った粘着性の液体が付いており、 花粉がここに付着することで受粉が成立する。 雌雄異花で蜜も出さないので、受粉生態にはよくわかっていない点が多いが、 雌花が雄花に擬態して、 雄花の花粉を目当てに飛来する小型のハナバチ類を騙して 受粉を成功させているのではないか、とする仮説がある。 ハエ類が甘みを持った粘着質を舐めに来る際に受粉していると考えられる。 受粉に成功した個々の雌しべは、成長して果実となり、10cm前後まで成長する。 9 - 10月に熟して淡紫色に色づく。 成熟した果実の果皮は心皮の合着線で裂開し、 甘い胎座とそこに埋もれた多数の黒い種子を裸出する。 この胎座の部分は様々な鳥類や哺乳類に食べられて、種子散布に寄与する。 |