ゼラニューム

分類体系風露草(ふうろそう)科
原産地南アフリカ
開花時期ほぼ1年中
* * * * * 特徴 * * * * *
寒い冬でも、気温が最低10度くらいあればずっと咲き続ける。
色はさまざまです。 江戸時代にオランダから渡来した。  

栽培カレンダー 
jyuninomaki

切り戻し
草丈が高くなり、全体のバランスが悪くなったら茎を短く切り戻します。
鉢やコンテナ植えの場合、毎年切り戻した方がよいでしょう。
切る位置は節のちょうど上、切る長さはバランスを考えてかなり短めに切り
詰めても大丈夫です。節の上で切るのは、新しい芽が節の位置から吹くからです。
節から上の部分を長く残すと見た目が悪くなります。

株の掃除
 枯れた花茎はほおって置いても、付け根から自然に落ちるか、手で軽く引っ張るだけ
で簡単にとれます。
見苦しいようなら花が終わったあと、早めに茎のつけ根の部分で切り落として
もかまいません。また、枯れた葉も同じように切り取るか摘み取ります。


摘芯
 小さな苗から育てる場合、ある程度高さになったら先端の芽をちょん切ります。
そうするとしたから数本の芽が伸びてきてバランスのよい形で茂ります。

日当たり・置き場所  ポイント
 日当たりと風通しのよい場所で育てます。
性質自体は丈夫なので、暑さで枯れることはあまりないですが四季咲き性の
品種も夏は30℃を超すと弱って花が咲かなくなったり、葉色が薄くなります。
暑さだけでなく、湿気が多い環境も好みません。
その点では日本の夏の気候は合わないと言うことになります。
鉢植えは高温を避け、夏は明るい日陰に移動させてもよいでしょう。

暖地では屋外で越冬できます。
平地でも凍結や霜に気をつければ屋外での冬越しは可能です。寒冷地では屋内で
管理したほうがよいでしょう。
寒さで葉が紅葉したり、落ちることがありますが株が生きていれば春に復活します。

水やり・肥料 ポイント
 やや乾きぎみの土壌が適しています。水は土の表面が乾いたら与えるようにします。
冬は寒さでほぼ生長しないので、水やりを減らして乾かし気味に管理します。
根が水をあまり必要としないのに水を与え続けると多湿になり、根が腐って
株がダメになってしまうことがあるからです。 

肥料は春〜秋、10日に1回ほど液体肥料を与えます。
真夏は株が弱っているので肥料はいったんストップします。
また、年に1回〜2回有機石灰や苦土石灰など、石灰質を株元に適量与えると元気が
よく育ちます。


用土
 水はけのよい用土が適しています。赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土を用います。 

露地植えは植え付ける前にあらかじめ石灰を適量混ぜ込んでおきます。 

植え替え・植え付け
植え付けの適期は3月〜4月、9月です。

鉢・コンテナ植えは1〜2年に1回植え替えます。
古い土を軽く落として、伸びすぎた根を1/3ほど切り詰めて新しい用土で植え付けます。
適期は植え付けと同じです。

ふやし方
タネまきとさし木でふやすことができます。

タネの発芽温度は20℃〜23℃、まき時は5月です。

さし木の手順 
さし木1
挿し穂を用意する
さし穂に選ぶ枝は先端に新芽の付いているものが失敗しにくいです。 また、あまり間延びしているものやひょろひょろしているもの、葉の色が悪いものなど は避けて、元気で比較的に茎が太くがっしりとしたものを選びましょう。 先端から開いた葉っぱ4〜5枚を目安に数センチの長さになるように切ります。 このように先端の芽をさし穂に使う方法を「天ざし」といいます。
さし木2
余分な葉を切り落とす
土に挿す部分になる下の方の葉を落とします。 手などでは摘みにくいのでカッターナイフなどの刃物を使って、イラストのように茎の 付け根の部分から落とします。 さし穂にする時点で開いている葉っぱが3枚くらいが目安です。
さし木3
切り口を切り直す
土に挿す部分の切り口をそぐようにくさび形に切り直します。 このとき茎の切り口から水分がたくさんでてくるようでしたら、日陰の場所で切り口の 表面を乾かします。一日くらい乾かせば大丈夫でしょう。 切り口を乾かすのは土に挿したときその部分から腐ってくるのを防ぐためです。 もし用意できるのであれば切り口に発根促進剤をまぶしておきます。
さし木4
大きな葉をカットする
特に必要な作業ではないのですが、葉が比較的大きな場合は葉を半分くらいに切ります。 葉が大きすぎるとそこから水分が蒸発して発根に必要な水分を保てないからです
さし木5
土に挿す
土に挿します。この際使用する土は赤玉土の小粒とバーミキュライトを等量混ぜた ものか市販の「さし芽・タネまきの土」を使用します。 土を湿らせてから割り箸などで土に穴を開けさし穂を挿します。 日陰で乾かさないように管理すると、うまくいくと2〜3週間で発根します。 土に挿す深さは一節分(下の葉からすぐ上の葉までが一節)くらいです。 あまりぐらぐらして不安定なようでしたら、挿す際に鉢のフチにもたれかけさせるよう に鉢のフチに沿って挿します。 小さめの鉢を用意して1鉢に1本ずつ挿しても良いでしょう。
かかりやすい病害虫 病気 灰色カビ病 害虫 アブラムシ 枯れた花や葉をそのままにしておくと、カビが生えることがあります。 株は常にキレイにし、多湿を避け風通しのよい環境で育てます。 アブラムシは春先から発生し、茎葉、花などについて吸汁します。 早めに駆除するか、あらかじめ薬剤を散布して予防しましょう。 まとめ 過湿や高温に弱い 1年に1回〜2回、石灰質を与える 茎が伸びすぎたら短く切り戻す
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