ツルドクダミ

分類体系
原産地本州から四国、九州、沖縄 中国
開花時期8月 - 10月 頃
* * * * * 特徴 * * * * *
つるは、無毛で基部は木質化して1cmくらいの太さにまでなり、巻き付くものがあれば2m以上に這い上がって登る。
つるの巻き方向は、右巻きと左巻きの両方向で、これは本種の特徴にもなっている。
繁殖力旺盛で、枝分かれしながら繁殖してどこまでも這い上がり、あたり一面を覆い
つくすほど勢いがある。

葉は互生し、長い葉柄がある心臓形で長さは7cm前後で先端は尖り、基部は心形で
凹んでおり、その形はドクダミによく似るがドクダミのような匂いはしない。
色は濃緑色をしており、やや厚くしなやかな質感を持つ。葉柄の基部に短い
鞘状托葉があり、つるである茎を取り巻いている。

花は雌雄同株、総状花序で秋にかけて咲く。
両性花のため、葉腋から出た花序に雄花と雌花がつき、緑白色をした小さな花を
小雪が舞うごとく多数つける。
白い花弁のように見えるのは5裂した萼片で、中に8個の雄しべがと1本の雌しべがつき、
雌しべには花柱が3個ある。

果実は痩果(そうか)で、萼が成長して翼状になって黒色の光沢のある痩果を包みこみ
茎からぶさ下がる。

地下に塊根があり、漢方薬で何首烏(カシュウ)と称される。

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