タカノハススキ

分類体系イネ科 属名 ススキ属
原産地中国、朝鮮半島、日本列島、台湾
開花時期9月〜10月(斑入り品種の観賞期は5月〜11月)
* * * * * 特徴 * * * * *
平地からやや高い山までの、高原、草原、道端、空き地に広く見られます。
日当たりのよい場所に群生して草原の主要構成種となり、さまざまな植物が生える
礎となります。
多数の茎が群がって大きな株となり、頑丈な根を多数周囲に伸ばします。
穂は長さ15cm強。
穂の銀色に光る毛は芒(のぎ)と呼ばれる部分で、これが風に乗ってタネが飛んでいきます。
冬は地上部が枯れますが、霜がきれいに降りる地域では枯れススキの風情も捨て
難いものです。
 分布域が広いだけにかなり変化に富んでおり、斑入りや矮性、花期の早晩などを
中心に多数の園芸品種があります。
ススキは秋を象徴する植物として日本文化の中で重要な植物であり、十五夜の飾り、
花鳥画や、蒔絵などの秋草紋様、薄(ススキ)ミミズクなどの郷土玩具などに
見られます。
かつては屋根をふく材料としても重要であり、そのため、人里近くには必ず萱場
(かやば)と呼ばれるススキを採集するための場所がありました。
萱場では定期的にススキが刈られるためにほかの植物が生育する環境が保たれ、植物の
種類が多かったのですが、ススキで屋根をふくことがほとんどなくなった現在では
放棄されたために、草原性の植物には絶滅危惧種になっているものが多数あります。
葉の縁は鋭く、触ったまま手を動かすと皮膚を切ってしまうので、
手入れをするときは軍手が必須です。
また、花粉症のアレルゲン植物の一つなので、イネ科植物のアレルギーをもち、
秋に症状が出る人は栽培を避けてください。
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