キヅタ[木蔦]

分類体系ウコギ科キヅタ属
原産地本州〜九州の照葉樹林の林縁や林内、原野などに生える
開花時期10〜12月 頃
* * * * * 特徴 * * * * *
気根をだして、樹木や岩の上などにはい登る。
大きいものは太さが直径6cm以上になる。樹皮は灰色で皮目がある。本年枝は緑色。
はじめ黄褐色の微細な星形の鱗状毛があるが、のち無毛になる。葉は互生。
葉身は長さ3〜7cm、幅2〜4cmの三角形または五角形状で、基部は切形またはハート形。
花序のつく枝の葉は倒卵形または楕円形で、分裂しない。ふちは全縁。
花のつかない枝の葉は浅く3〜5裂する。革質で、表面は光沢がある。
若い葉にははじめ褐色の小さな星形の鱗状毛があるが、のちに無毛になる。
枝先に直径2.5〜3cmの球形の散形花序を1個または数個だし、黄緑色の小さな花を多数つける。
花は直径1cmほどで、花弁は5個、長さ約4mmの長卵形でそり返る。
花盤は暗紅色。雄しべは5個。葯は黄色で裂開すると褐色になる。
萼筒は鐘形、鱗状毛が生える。果実は液果。
直径8〜10mmのほぼ球形、はじめ赤紫褐色で、翌年の5〜6月に紫黒色に熟す。
先端には花柱が残る。直径約5mmの扁球形の種子が5個入っている。
 冬芽の頂芽は半球形またはやや扁平な三角形で、紅紫色を帯びる。
側芽は小さくて丸みのある扁平な三角形。葉痕葉三日月形、維管束痕は5個。
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