分類体系 | ツリフネソウ科ツリフネソウ属 |
原産地 | |
開花時期 | 頃 |
草丈40〜80cmになる1年草です。茎を分けほぼ横に広げます。 全草に毒性があります。 それぞれの茎の上部の葉腋に黄色い花を、細い花柄で吊り下げるのが特徴です。 夏から初秋に咲く花は、筒状で後端に向かって序々に細くなって距になり、 長さ3cm前後、正面の幅は2cm前後で、唇状に花弁が伸びています。 細長い距はゆるく下に曲がります。 葉は、長さ4〜8cm、幅2〜5cmの長楕円形で葉先は三角形状です。 葉には粗い鈍鋸歯(葉の縁のギザギザ)があります。 仲間(同属)のツリフネソウの葉に比べて、一回り小さい葉です。 果実は、長さ2cmほどの細長い莢のような形態で、熟した果実に触れると 一気に弾けて種子を飛び散らせます。 半日陰になる湿性の高い場所に生育します。 観賞用に植栽されるホウセンカやインパチェンスもこの仲間で、同じように 果実に触れると弾けます。 日本各地から冷温帯〜暖温帯に広く分布します。 多摩丘陵では個体数は極めて少なく稀少種となっていて絶滅が危惧されます。 恐らく生育に適した水辺等がコンクリート化されて生育できる場所がなくなったせい であると推定されます。 |