キツネノマゴ

分類体系キツネノマゴ科 キツネノマゴ属
原産地本州から九州、朝鮮、中国からインドシナ、マレーシア、インド
開花時期8-10月 頃
* * * * * 特徴 * * * * *
道端に生える小柄な雑草である。やや湿ったところを好む。
夏に赤紫の小さな花をつける。

茎は根元がやや横に這い、分枝してやや立ち上がる。
高さは10-40cm程度、茎は下向きの短い毛が生えている。 
茎には節があり、節ごとに葉を対生する。
葉は長さが2-4cm短い柄があって卵形で柔らかく、先端は少しとがる。
両面に毛が生えている。

茎の先端から穂状花序を出す。
花序には花が密につき、それぞれの花は基部に苞があるので、
外見ではその苞が並んだ棒状の姿に見える。萼は深く5裂。
花はいわゆる唇花型で、上唇は小さく三角形で、先端は2裂、
下唇は丸く広がって反り、先端は3裂、全体は白だが、下唇が広く赤紫なので、
赤紫の花との印象が強い。

名前の由来はよく分かっていない。
花序が花の咲いたあとに伸びるのがキツネの尾のようだとか、
花の形がキツネの顔を思わせるからなどの説も見かけるが、根拠に乏しい。
腰痛、風邪ひきに薬効があるともいうが、あまり用いられない。
よく見れば可憐な花をつけるが、小さくありふれていることから注目度は低い。


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