分類体系 | キツネノマゴ科 キツネノマゴ属 |
原産地 | 本州から九州、朝鮮、中国からインドシナ、マレーシア、インド |
開花時期 | 8-10月 頃 |
道端に生える小柄な雑草である。やや湿ったところを好む。 夏に赤紫の小さな花をつける。 茎は根元がやや横に這い、分枝してやや立ち上がる。 高さは10-40cm程度、茎は下向きの短い毛が生えている。 茎には節があり、節ごとに葉を対生する。 葉は長さが2-4cm短い柄があって卵形で柔らかく、先端は少しとがる。 両面に毛が生えている。 茎の先端から穂状花序を出す。 花序には花が密につき、それぞれの花は基部に苞があるので、 外見ではその苞が並んだ棒状の姿に見える。萼は深く5裂。 花はいわゆる唇花型で、上唇は小さく三角形で、先端は2裂、 下唇は丸く広がって反り、先端は3裂、全体は白だが、下唇が広く赤紫なので、 赤紫の花との印象が強い。 名前の由来はよく分かっていない。 花序が花の咲いたあとに伸びるのがキツネの尾のようだとか、 花の形がキツネの顔を思わせるからなどの説も見かけるが、根拠に乏しい。 腰痛、風邪ひきに薬効があるともいうが、あまり用いられない。 よく見れば可憐な花をつけるが、小さくありふれていることから注目度は低い。 |