フランネルフラワーの細かい毛が密生する花の手ざわりは、軽く柔らかい
毛織物のフランネルに似ています。
同じように、フランネルに似た手ざわりの葉をもつフランネルソウ
(Lychnis coronaria/スイセンノウ)は、ナデシコ科のまったく別の植物です。
少し前までフランネルフラワーは、輸入切り花しか見かけなかったのですが、
近年、日本で品種改良されて、鉢花としての流通がふえています。
アクチノータス属は、オーストラリアを中心に15種ほどありますが、現在、
日本で流通しているのはヘリアンティ種(Actinotus helianthi)のみです。
水はけがよい酸性の土を好むので、酸度無調整のピートモスと鹿沼土を半量ずつ
混ぜた用土を使い、根鉢をくずさずに植えつけるのが、上手に育てる最大のポイントです。
また、根が繊細なので極端な乾燥に弱く、完全に干からびさせると枯れてしまう
ことがあります。
そこで、直径24cm(8号)以上の大きな鉢に、エリカやクロウエア、レシュノルティア
など同じ環境を好む植物と寄せ植えにすると、鉢土の量が多くなる分、乾湿の変化が
穏やかになって、水の管理がラクになります。
なお、フランネルフラワーは日当たりのよい場所を好むので、雨のかからない日なたに
置いて管理します。
ただし、凍らせると枯れてしまうので、冬は室内に取り込みましょう。
真夏は、風通しのよい半日陰に置き、涼しく夏越しさせましょう
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